ロレッタ・ナポレオーニが語る「ならず者経済 資本主義の新たな現実」

2008/3/31(Mon)
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イタリアの経済学者であり、ジャーナリストでもある、ロレッタ・ナポレオーニは、現在の先進諸国の経済はどれも「ならず者経済」であるといいます。 彼女の言う「ならず者経済」とは、経済が政治より早く動くため、政治が経済をコントロールできなくなっている。 つまり政府による規制ができないため犯罪や不法がまかり通ってしまう経済のことを言っているのです。サブプライム問題で悩む米国経済も「ならず者経済」であると彼女はいいます。 このような現象は大恐慌など大変革時によく起こるということです。

またこの様な大変革期には「民主主義」と「奴隷制」が同時に起こることがあり、これも「ならず者経済」の現象であると彼女はいいます。ベルリンの壁破壊以来、旧共産圏諸国が「民主主義」のようになると、自国民を奴隷のように使いだした。 女性の失業率がゼロから80%にはねあがった旧共産圏の女性たちには、西洋諸国での売春をせざるを得なくなり、性的奴隷となりました。またアフリカのココア生産を強制される、コートジボワールの子供たちもこの「ならず者経済」の被害者です。(関房江)

ロレッタ・ナポレオーニ。経済学者でもありジャーナリストでもある。 著書、 Terror, Inc. (「テロ株式会社:グローバル・テロの資金を追いかける」)はベストセラーとなった。新著はRogue Economics: Capitalism’s New Reality「ならず者経済:資本主義の新たな現実」

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字幕翻訳:関房江 / 校正:桜井まり子
全体監修:中野真紀子