ジュリアン・アサンジとスラボイ・ジジェクの対談 Part 2 新マッカーシズムの台頭、コミュニケーションの権利、アラブの春へのウィキリークスの影響、クレジット会社提訴など
2011/7/6(Wed)
Video No.:
2
55分
☆ 残念ながら、この動画ファイルは破損してしまいました。複雑な編集だったので、再現することができません。たいへん申し訳ないのですが、ご覧になりたい方は、完全収録版のDVDをお買い上げください。 → 第21巻アサンジ=ジジェク対談
2010年12月ロンドンの監獄からは保釈されたものの、以来ずっとノーフォークの邸宅に軟禁状態に置かれてきたジュリアン・アサンジが、スウェーデンへの身柄引き渡しに抗告する上訴審を間近に控えた7月2日、初めて公開の場に姿を見せました。スラヴォイ・ジジェクと長時間の対談を行い、司会はエイミー・グッドマンという、たいへんに珍しいイベントです。会場を提供したフロントライン・クラブは、最前線で命を落とした戦争ジャーナリストを記念して設立された団体です。二時間に及ぶ興味深い対話を2回に分けてお送りします。
後半では、まず米国におけるマッカーシズムを髣髴とさせるようなウィキリークスに対するヒステリックな対応について考えます。ウィキリークスの行為は、世界のどの国においても犯罪として訴追されていないのに、米国ではウィキリークスを閉鎖せよとか、アサンジを殺せというような過激な言論が政治家や批評家から発せられていますが、アサンジはこうした反応はむしろ良い兆候だといいます。
そのほかには、ウィキリークスへの資金流入を妨害しているクレジット会社を提訴した事情について、ウィキリークスの創始を思い立った理由や、その背景にある使命感、歴史記録の保全の大切さ、「コミュニケーションの権利」についての考え方などが語られます。また、「アラブの春」とよばれる中東の民衆蜂起にウィキリークスがどのような影響を与えたのかなどについても興味深い話が続きます。(中野真紀子)
2010年12月ロンドンの監獄からは保釈されたものの、以来ずっとノーフォークの邸宅に軟禁状態に置かれてきたジュリアン・アサンジが、スウェーデンへの身柄引き渡しに抗告する上訴審を間近に控えた7月2日、初めて公開の場に姿を見せました。スラヴォイ・ジジェクと長時間の対談を行い、司会はエイミー・グッドマンという、たいへんに珍しいイベントです。会場を提供したフロントライン・クラブは、最前線で命を落とした戦争ジャーナリストを記念して設立された団体です。二時間に及ぶ興味深い対話を2回に分けてお送りします。
後半では、まず米国におけるマッカーシズムを髣髴とさせるようなウィキリークスに対するヒステリックな対応について考えます。ウィキリークスの行為は、世界のどの国においても犯罪として訴追されていないのに、米国ではウィキリークスを閉鎖せよとか、アサンジを殺せというような過激な言論が政治家や批評家から発せられていますが、アサンジはこうした反応はむしろ良い兆候だといいます。
そのほかには、ウィキリークスへの資金流入を妨害しているクレジット会社を提訴した事情について、ウィキリークスの創始を思い立った理由や、その背景にある使命感、歴史記録の保全の大切さ、「コミュニケーションの権利」についての考え方などが語られます。また、「アラブの春」とよばれる中東の民衆蜂起にウィキリークスがどのような影響を与えたのかなどについても興味深い話が続きます。(中野真紀子)
*ジュリアン・アサンジ(Julian Assange) WikiLeaks.org. 編集長
*スラボイ・ジジェク(Slavoj Žižek) スロベニアの哲学者 精神分析学者 文化理論家。著書多数。新著はLiving in the End Times. ( 『終末の世を生きる』)
Credits:
字幕翻訳:田中泉/全体監修:中野真紀子