MFグローバル社倒産で前NJ州知事に厳しい尋問 資金不正利用を知っていたとの証言で

2011/12/14(Wed)
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 前ニュージャージー州知事でその前は連邦上院議員も務めたジョン・コーザインが13日、連邦議会で証言しました。商品先物及び金融派生商品を専門とする証券会社MFグローバル社の経営トップを短期間つとめていたからです。同社はこの10月に倒産し、2008年のリーマン・ブラザーズ倒産以降で最大規模の倒産となりました。MSグローバル倒産後、管財人は本来隔離されていなければならない顧客勘定の資金のうち12億ドルにおよぶお金が紛失していることを発見しました。コーザインはMFグローバルのだれにも資金の不正利用を命じたことはないと言いますが、証人の1人はコーザインは顧客資金流用の疑いのある融資を承知していたと証言しました。投資銀行員からジャーナリストに転じたノミ・プリンツに話を聞きます。

「いま聴いているのは自分の責任と説明義務をすり抜けて逃げ切ろうとしている者の話です。それはサブプライム危機や過去の他の危機の際にCEOたちが行ったこととほとんどまったく同じ話です」とプリンズは言います。「オキュパイ運動でこの国全部で5500人もの逮捕者が出ていますが、ウォールストリート側からはCEOからも上級役員からも1人も逮捕者が出ていないのです。私たちの経済やヨーロッパの経済から数兆ドルものカネをせしめた連中ですよ。そして彼らが今度はまた世界をぐるっと回ってアジアに対して同じことをしようとしている。それってとんでもなくひどいことじゃありませんか」。

*ノミ・プリンツ(Nomi Prins) ゴールドマンサックスヤベアー・スタンズなど大手投資銀行の職員からジャーナリストに転身。新著は1929年のウォール街大暴落を背景にした小説 Black Tuesday(『暗黒の火曜日』)。

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字幕翻訳:中野真紀子/サイト作成:丸山紀一朗