世界的な学校スト運動を触発した15歳の活動家グレタ・トゥーンベリに聞くー前半

2018/12/11(Tue)
Video No.: 
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2019学生字幕翻訳コンテスト  課題1:「気候アクション」の受賞作です 2018年に学生たちの気候ストライキに火をつけて世界の気候対策に大きな転換をもたらしたグレタ・トゥーンベリは、タイム誌で「2018年の最も影響力のあるティーン」に選ばれました。その後の活躍ぶりはよく知られるところですが、このインタビューは初めて国際的な舞台に登場したころの、15歳の少女の姿を伝えています。あどけなさの残る中で、自分の信念にかかわるところは実にきっぱりとした口調で、熟慮に満ちた真摯な返事を返しカリスマ性を発散させています。

このインタビューで明かされたことの一つに、彼女が直接のインスピレーションを受けたのが、ちょうどこの一年前に米国で起きた高校生のストライキだったという事実があります。学校内での無差別銃乱射事件で多くの生徒が犠牲になったことを受け、犠牲者のクラスメートたちを中心に高校生が立ち上がり、政治的な大人の事情から銃規制がいっこうに進まない現状にノーを突き付ける大集会を開きました。この運動は瞬く間に全米に賛同を広げました。明らかに自滅的な政策を止められない大人たちは、子供たちの訴えに恥じ入るしかありません。

とうとう子供が声を上げなければいけないところまで追い込んでしまった大人の責任を、グレタの運動はこの上なく明確につきつけたのでした。(中野真紀子)

動画の後半はこちらから 

*グレタ・’トゥーンベリ( Greta Thunberg) スウェーデンの環境活動家、気候対策を求める学校ストライキを一人で始め、またたくまに世界中に同調者を広げた。インタビュー当時は15歳。

Credits: 

字幕翻訳: 中村名那子、小竹脩斗、櫻井有沙、青木美緒奈、古池美良          青山学院大学文学部英米文学科4年(2019コンテスト受賞時) 監修:中野真紀子