アルンダティ・ロイ:資本主義は気候危機と不平等の解決を阻む「宗教の一種」)
2019/5/13(Mon)
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3
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2020学生字幕翻訳コンテスト 課題1:「気候危機と資本主義」の受賞作です。
100万種もの生物が絶滅に向かい、地球温暖化による危機もますます深刻化しています。地球上の生命の未来に資本主義が及ぼす脅威について、著名なインドの作家アルンダティ・ロイが語ります。
資本主義のエッセンスは絶えず成長し続けることです。この「無限の成長」信仰は、地球資源に限界があることを認めることができません。自然の恵みに頼って生きる山や森の人々を暴力的に立ち退かせ、化石燃料の動力を使ってハイペースの資源採取をつづければ、早晩、山も川も森も枯渇してしまいます。気候変動は、その表れにすぎません。
それなのに、際限なく自然を略奪して気候危機を招いた張本人たちが、「解決法を提案することで、利益を得ようとしている」とロイは指摘します。(中野真紀子)
•アルンダティ・ロイ(Arundhati Roy):世界的に知られたインドの作家、活動家。『小さきものたちの神』でブッカー賞を受賞した。新作はエッセイ集、My Seditious Heart(『扇動的な私の心』).
Credits:
字幕翻訳:森 美樹 中央大学文学部哲学専攻 1年(2020年コンテスト当時) 監修:中野真紀子